【8】留学準備、まずやる事① 志望理由書 / Personal Statement
少し前に、訳あって短期間オーストラリアにいました。オーストラリア人はイギリスからの移民が今でも多いそうで、料理のテイストは似ているとのこと。確かにコッド(フィッシュ&チップス)が結構ありました。
そこで聞いたんだけど、イギリス、オーストラリアの料理は日本人のみならず多くの国々の人々から「美味しくない」と言われるそうです。
それもそのはず。揚げるだけ、焼くだけ、煮るだけ、ほぼ味付けせずに出すから。
で、これは、「塩加減や味の濃さの好みは人それぞれでしょ。」っていう心遣いなんだそうですね。だから食卓には調味料がたんまり。
各自バンバン塩かけろ、と。
今日パブで食べてきた物も魚自体はすごくプリプリしていて美味しいけど、無味でした。
テーブルにあった物を色々かけたらすごく美味しくなりましたが。
アジアだと、これって逆ですよね。ガンガン塩なんてかけたら、もう「こんなんマズくて食われへんわボケ。」というニュアンスになりかねません。完全に夫婦決別の危機やで。
イギリス料理は、マズイんじゃなくて、優しさなのかもしれません。
それとも怠慢なのか??
志望理由書で気をつける事
英国留学のスケジューリングができたら、まずやらなくてはならないことは志望理由書、通称Personal Statementの作成。
これは推薦書をお願いする前に済ませておかなければならないことです。
なぜなら、推薦書と志望理由書の内容なリンクしていた方が説得力があるから。
ということで、まずは1枚のみ、推薦書の参考原本となる志望理由書を作ります。
これは後々に各大学の要望に合わせた形に編集していきますが、とりあえず春の段階では1枚のみ。
大きく分けて、注意する点は4点。
段落構成
【 TOPIC → BODY → CONCLUSION 】
という段落構成を明確にする。アカデミックライティングの基本ですね。
特に英国の場合、人数が多くさらっとしか読まれないことが多くあるそうです。
なので、最初のTOPICの段落で大学院でやりたいことを明確に書いてしまう必要があるんだそう。もったいぶってCONCLUSIONまでとっておくと読んでもらえない可能性が高いそうです。
経歴とビジョンの統一
【 今までこういうことをやってきた。だから、貴学でさらに深めたい。 】
という具合に、自身の経歴と大学院で学ぶ内容がリンクしていないと、基本的に大学院はNGなんだそうです。なので、
【 最近本で読んで貴学に興味を持ち、学び始めたいと思いました。 】
これ、NG。
大学院留学の場合、興味で選ぶのはNG。職歴、経歴とコース内容が一致してないと全然ダメ。だから、日本の大学受験と全然違うんですね。
☆日本の大学受験☆
学部一覧 → 興味がありそうなものを探す → 当該学部に出願
↘︎ 俺ってパーリーピーポー → 経済・経営学部に出願
☆海外の大学院受験☆
自身の経歴一覧 → 経歴とリンクするコースを探す → 当該コースに出願
↘︎ 俺ってパーリーピーポー → 自分探しの旅に出願
ということで、志望理由が薄っぺらになるので、経歴とマッチしていないコースは選べません。更に、一番ダメなのは、
「体育会だったので、忍耐力には自身があります。論文も気合いで読み切ります。勉強不足ですが、これから読みます。ちゅっす。」
といった、ガテン系。経歴を気合いでカバーできるのは日本のAO・公募入試だけです。
どうしても興味だけでそのコースへ行きたい場合、今から気合いで職場へ退職願を出し、その現場へボランティアなりなんなりで飛び込み、経歴をつける必要があります。
過去、現在、未来の明確な一致
過去【私は、途上国でのーーーを仕事としてきました。 】
現在【そこで、ーーの技術について貴学で更に知識を深めたいと思っています。】
未来【卒業後は、ーーのーー機関でその知識と経験を生かし、活躍します。 】
といった具合に、
経歴→将来のビジョンまで、全てが一致している必要があります。
せっかく提供する知識を理解できないような経験不足の学生は足手まといだし、卒業後に使わないなら、え、別に来なくてええやん。ほんなら卒業生として知識を生かして活躍して大学の名を世界に広めてくれる学生とったるわ。
といった具合でしょうか。
余計なことは書かない
【 経歴(過去)】
【 経歴からの志望理由とコース(現在)】
【 卒業後・将来のビジョン(未来)】
これ以外余計な事は書かない。
特に気合い系、ガテン系はあかん。関係ない大学でのサッカー経歴とか、もう全然いらん。
大学によりますが、長くても、A4で1枚半程度なんだそうです。
僕が出願した大学なんて、A4の2/3程度が限界、ってとこもありましたから。
以上4点がエージェントのメンバー専用志望理由書講座(無料)で習った事です。
ちなみに僕はこのやり方で出願した4校全てからオファーをいただきました。
次回は推薦書とGPAについて書きます。